鍼灸ひより堂の施術例

婦人科

妊娠32週で逆子になってしまった

2020.03.10

病院での診断

逆子(骨盤位)

これまでの経過

今までの妊婦検診では、
何も以上と言われたことはなかったのに、
妊娠32週になって受けた定期健診で、
エコーをしたところ逆子と言われた。

そのままなら帝王切開だと言われたため、
ネットで情報を探していたところ、
お灸で効果があることを知り来院。

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鍼灸院としての診断

足の冷えが強く、
お腹の張りがたまに出ることがあるということでした。
お腹を触ってみても、
へそより下が少し冷たく感じ、
足に至ってはかなり冷たく感じます。

そのため、
冷えやお腹の張りが原因で、
胎盤の血流が多少悪いことと、
赤ちゃんが十分に動き回るスペースがないことが原因で、
逆子の状態から元に戻ることが出来ないと診断。

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治療方針

下半身の冷えを取ることと、
胎盤の血流を増やすことを目標にしました。
また冷えのぼせが強く、
肩こりも強いことから、
首や肩の凝りも改善することにしました。

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治療内容

<初回の施術>

至陰は小指の先にある特効穴ですので、
お灸をしましたが、
十分に脈が変化しなかったので、
腹部やその他の膝下のツボも施術しました。

また首や肩の局所的な鍼で、
肩こりなどの筋肉の強ばりを緩めました。

施術中からお腹の中で赤ちゃんが動き出し、
首や肩の凝りは、
1回目でかなり楽になったということでした。

次回の受診までの間、
週2回ペースで来院して頂くことにしました。

<2回目の施術>

前回の施術後、
今までに感じたことがないくらい、
激しい動きをしていたそうです。

逆子の方にお話を伺うと、
お腹の赤ちゃんはよく動いていると言いますが、
施術後の話を伺うと、
今までとは全く違うくらい動くと仰います。

初産の場合は、
比較することが出来ませんが、
大抵の場合、
逆子では動きが悪くなっています。

施術により子宮が緩み、
胎盤の血流が増えると、
今まで以上に元気に動き回るのが分かります。

施術は初回同様に行いました。

施術後は、
足が温まるのが分かるそうです。

<3回目の施術>

2回目の施術後、
ソファーでくつろいでいる時に、
ぐるりと回って気がすると仰っていました。

今までとは蹴る向きが違うそうですので、
婦人科の受診が楽しみだそうです。

1,2回目と同様の施術をしました。

3回目の受診後、
婦人科での検診で、
逆子が治っているのを確認されました。

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施術回数・頻度・期間

・合計3回
・週2回ペース
・2週間

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施術後のケア

自宅でも温灸を勧めましたが、
臭いが気になるということでNGでした。
逆子には四つん這いでハイハイをお勧めすることもありますが、
ご自宅の環境によります。

フローリングの場合には、
手や膝が痛くなることもあるため、
出来る範囲でお勧めしています。

散歩などは、
お腹の張りが出る場合には逆効果になりますので、
状況に合わせて指導させて頂いています。

冷え対策は靴下なども含めて、
出来る範囲で行って頂きます。

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