鍼灸ひより堂の施術例

目

目の奥が痛く悪化すると頭痛が起きる

2020.03.09

病院での診断

偏頭痛

これまでの経過

学生時代から、レポートの提出などで長時間パソコンを使ったり、
緊張状態が長く続くとこめかみの強い緊張感と共に、
眼がチカチカした後、
酷い頭痛がすることがあった。

その後就職してからも同じようなことがあり、
頻度が徐々に増えているように思ったため、
脳神経外科を受診。

MRIなどを撮ったが、
脳自体には問題がないため、
頭痛外来を紹介され受診したところ、
偏頭痛であると診断された。

その後知人からの話で、
鍼灸治療で効果があるかもしれないと聞き、
ネットで検索をして当院に受診。

続きを見る

鍼灸院としての診断

緊張状態が続くことで、
無意識に奥歯を噛みしめているようで、
咀嚼筋(側頭筋)の過緊張と圧痛がありました。

またPC作業中に首を傾ける癖があるため、
筋肉にも左右アンバランスな緊張や、
頸椎の歪みが発生していました。

仕事が忙しくなると、
明らかに頭痛の頻度が高くなるため、
精神的なストレスも影響を与えているようでした。

更に、
長時間のPC作業の時には、
瞬きの減少によりドライアイが発生し、
角膜が刺激過敏な状態になります。

角膜の知覚は、
三叉神経の一つ、
眼神経が支配しているため、
知覚過敏を起こした三叉神経(脳神経)が、
脳に過剰な刺激を伝え、
偏頭痛を起こしていると思われました。

続きを見る

治療方針

体に出ている不快症状は、
それ自体もストレスの元になるため、
先ずは不快症状である側頭部の凝りや、
首肩の凝りを鍼灸治療で取り除くことを、
目標の一つとしました。

更に、
角膜の知覚過敏を抑えるために、
眼神経に対して鍼灸でアプローチしました。

鍼灸治療で、
眼神経の走行付近を刺激することで、
過剰な神経活動を抑え、
目の症状を軽減させました。

またストレスに関係するツボも、
補助的に使用しました。

続きを見る

治療内容

<初回>

 後頸部や側頭部、こめかみには、
局所的に対症療法の鍼を施術しました。

また目の周囲にもごく細い鍼で、
浅く刺して眼底部の血流を増やしました。

全身調整の為に、
ストレスや自律神経を調整する鍼も施術しました。

自覚的に首や肩の張りは無くなったため、
1回目の施術は終了しました。

<2回目>

 2週間ほど経ってから来院して頂き、
前回の施術後、
頭痛がほとんど発生していないことをお聞きました。

施術は同様の施術をしましたが、
首肩の凝りは1度の施術でかなり良くなっていました。

<3回目>

 2回目から1か月ほど経って来院されました。
本来は週1回程度施術しながら様子を見ますが、
お仕事が多忙なため、
来れるタイミングで来て頂くことにしているからです。

前回から頭痛はないようで、
たまに首肩の凝りが気になるそうですが、
重症化はしないそうです。

続きを見る

施術回数・頻度・期間

施術回数3回
基本は週1回ですが、
多忙なため来れるタイミングでご予約を頂いています。

続きを見る

施術後のケア

ストレスや自律神経による影響もあるようでしたので、
ご自宅で簡単な腹式呼吸やリラックス法をして頂いています。
無理をしないのが肝心ですので、
凝りが強くなる前にご予約を頂くようにしています。
何かあっても、
鍼灸治療で楽になるというだけで、
安心感を感じていらっしゃるようです。

続きを見る