鍼灸ひより堂の施術例

婦人科

不妊(排卵障害・多嚢胞性卵巣症候群)

2020.01.17

病院での診断

多嚢胞性卵巣症候群

これまでの経過

初潮の頃から生理不順があり、投薬を受ければ生理が来るが、止めるといる生理が来るか分からないということの繰り返し。
学生時代は、生理が来ないこと自体が問題だという意識が無く、そのまま放っておいた。
就職すると、多忙さとストレスからか、全く生理が来なくなり、婦人科を受診。
その時に多嚢胞性卵巣症候群だと診断された。
結婚後、退職して妊活に専念していたが妊娠せず、婦人科では根本的に解決出来ないかもと思い、当院を受診。

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鍼灸院としての診断

東洋医学的には、肝鬱傾向と湿痰の傾向が強いと感じました。
西洋医学的に明らかな耐糖能異常があり、しかもネックレスサインも見られたことから、投薬を併用しての鍼灸治療が必要だと考えました。

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治療方針

自律神経を調整することで、卵巣や子宮での血流を増やし、卵胞の発育を促すように施術。
投薬の効果を高めるために、投薬がしっかり必要な部位に届くよう、血流のコントロールしました。
また、多嚢胞性卵巣症候群の女性は、とてもデリケートで神経質な傾向があるため、施術の度にしっかり説明をさせて頂きました。
鍼灸治療の説明だけではなく、病院でもらっている投薬に関する説明や、今後の治療方針についても、説明を積極的にして、不安感を無くすようにしました。

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治療内容

多嚢胞性卵巣症候群の方は、肩こり、腰痛、冷え症、生理痛を持っていることが多いため、こうした体調不良に対する施術と、いわゆる不妊鍼灸的な卵巣の血流を増やす施術を同時に行います。

施術回数よりも、その時の体調に応じて施術を行いますが、

1.腹部や腰部への施術で卵巣や子宮の血流増加
2.手足のツボを使ってホルモン分泌の調整
3.肩こりなどの不快症状に対する施術

を行います。

施術時間は約40分~50分となりました。

投薬と鍼灸治療の併用により、約1年半掛かりましたが無事妊娠されました。
かなり重症の多嚢胞性卵巣症候群だったことを思えば、体外受精を受けることなく妊娠出来たことは、とても良かったと思います。

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施術回数・頻度・期間

施術は基本的に週1回
施術期間は約1年半になりました。

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施術後のケア

妊娠後も安定するまでの間、妊娠13週までは施術を続けました。
食事指導などは初診の頃から行い、パンフレットや妊活ブックで復習しやすいようにしました。

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