和鍼治療院の施術例

脊髄炎による左足の麻痺

2021-10-12

病院での診断

脊髄炎

これまでの経過

約10年前、髄膜炎を発症
宴会場で食事の最中、立ち上がろうとしても足に力が入らなかった。
急遽、病院に救急搬送され、精密検査を受ける。
最初の診断では、腰部ヘルニアとなり、緊急手術の段取りへとなったが、院長の再診断で診断が「脊髄炎」に変更
手術から抗生剤による治療に変更

入院中、足の皮膚が足首から指先まで脱皮するようにはがれる。
小便、大便の感覚が無くなる。
両下肢が麻痺し、運動神経、感覚神経ともに消失。
一時退院時に鍼灸を行い、少し足の筋肉の拘縮が改善
少し歩行しやすくなったことで、退院が早まる。

以後、週一回の治療を1年間継続し、右足の麻痺が改善
念願のゴルフにも行けるようになる。
便は週一回の下剤服用で便意が生じ、排便。
小便は尿が溜まる感覚が消失し、時間に配慮して腹部を圧迫して出す
尿パットを使用

7年間、治療を休んでおられたのですが、今年から再開

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鍼灸院としての診断

脊髄炎の後遺障害

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治療方針

①左足の麻痺

②小便の感覚の回復

③大便の改善

④血流の改善

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治療内容

体調管理と体質化善を導く東洋医学の実践

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施術回数・頻度・期間

週一回

3か月ほど経過したころ、大便の質に変化
下剤服用で週一回の排便を数年繰り返しているのですが、毎回、水様便で出し切るまでの処置が大変のようでした。
もうすべて出たと思っていたら、また出てくるということがあり、トイレや下着を汚すことが多かったそうです。
そんな便の状態でしたが、バナナ状に固形の便が出るようになりました。さらに最後まで固形の便がしっかりと出るようになり、水様の便が出る

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施術後のケア

患者さんのご都合で、治療がしばらく中断していました。
5年以上が経過しており、正直、治療効果に心配がありました。
ご本人は治療を休んでおられる間も、ペットである愛犬の散歩を兼ねて、歩行訓練を重ねておられました。
その甲斐もあり、足の筋力がしっかりとされています。
80代を目前として、回復力の低下を心配しておりましたが、高齢者であっても神経がしっかりと回復することが確認できています。

薬物療法ではこのような回復は難しいのではないでしょうか。

東洋医学の根本治療には、想像以上の効果が期待できます。
治療とリハビリの両方で、さらなる改善に挑戦しています。

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