さくら鍼灸院の施術例

過活動膀胱、脊柱側彎症、腰椎ヘルニア

2022-10-03

病院での診断

過活動膀胱、脊柱側彎症、腰椎ヘルニア

これまでの経過

85歳、女性。二人の息子さんを出産、産後、27歳でリウマチを発症、1年間の療養を経てご回復。
30代に入り膀胱炎を繰り返されていました。

3年前に電動自転車で転倒してから腕、膝、腰の痛みが増し、整形外科では腕にブロック注射、膝にヒアルロン酸の注射、大学病院のペインクリニックでは腰痛ブロック注射を毎月定期的に打っておられます。
現在は降圧剤、睡眠導入剤、過活動膀胱にはイミダフェナシンOD錠、膀胱炎を発症時には抗生物質を服用。

頻尿で尿意を感じた時にはトイレに間に合わないため、大人用紙オムツを常時履いておられます。1日の小便回数は15回以上。
夜中は3、4回尿意で目が覚めてしまうため睡眠不足気味のようです。

30年以上頻尿気味で、20年前にも鍼灸に通われたが良くならず頻尿に関しては諦められていました。
特に排尿のコントロールが難しく、外出するのが不安になってからは散歩や買い物に行くのも控えられていて足腰がさらに弱ってきておられました。

飲食は毎食、緑茶やアイスコーヒーなどカフェインを多く、冷えた果物やチョコを毎日食べておられました。
食事は揚げ物や甘いお菓子などは控えめにし、カフェインは午前中のみでお白湯に変えていただくようお伝えし実践されています。

4回目の施術後は、夜中に1度目が覚めてトイレに行くだけでぐっすり眠れ、昼間のトイレの回数も減り、トイレに間に合わないことがなくなったと大変驚かれています。

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鍼灸院としての診断

過活動膀胱、神経因性膀胱の症状である尿意切迫感、頻尿、尿失禁があるため、自律神経の乱れ、内臓機能の低下、内臓の冷えなどが考えられる。

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治療方針

足や下半身の冷えを、気血のめぐりをよくする事で上下のバランスを整え、自律神経の乱れを整えていく。
下腹部へのお灸、腰背部、仙骨部へのお灸と鍼で心身を整える。
必要に応じて可視光線を下半身を中心に当てる。

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治療内容

膈兪、肝兪、脾兪(左)、胃兪(左)、腎兪、膀胱兪、申脈、外関、
関元、気海、大巨、中極にお灸
初回は途中で失禁があったが2回目以降は間が空くようになる。
4回目の施術後には頻尿が良くなってきたことに大変驚かれている。

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施術回数・頻度・期間

3週間で5回

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施術後のケア

暖かい靴下、レッグウオーマーを履いて足を冷やさない、冷たい飲み物やカフェインは温かいお白湯やカフェインレスの飲み物に変えてもらう。

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