さくら鍼灸院の施術例

「膝と腰の痛み」

2021-05-13

病院での診断

異常なし

これまでの経過

ひと月半前から膝の違和感があり、次第に痛みが出ていた。

ゴールデンウイーク中にゴルフに行き途中から痛みが激痛に変わり、歩きづらくなったためプレーを途中でストップされる。
整形外科でレントゲン撮影されるが異常なし。立ち座りが辛いご様子。

腰痛は慢性的にあり、膝の痛みを緩和するためにゴルフの前には先にロキソニンを服用されていた。

来院時は全身の倦怠感がありお辛い様子。

エプランチルカプセル(高血圧)、トラゼンタ(糖尿病)、ノルバスク(高血圧、狭心症)、睡眠導入剤

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鍼灸院としての診断

膝の違和感、痛みもありながらご馳走とビールで満腹までご飯を食べていた。
ここひと月半は右の前歯のインプラント治療をしていたため、左で噛むことがほとんどで消化器に負担をかけていたと考えられる。

春からは孫さんが居候されていて、こってりした食事やお弁当を作り食事の内容が若者向けになっていた様子。
揚げ物や味の濃い肉類が増えていたので消化器に少し負担がかかっていたと考えられる。

昨年からの体重増加、睡眠も途中覚醒などで熟睡ができておらず、長年の疲労が蓄積されている。

激痛が出る前の日は宿泊先でご馳走を食べ、ビールを飲まれていた。
膝の痛みが主に出ている場所は肝臓の経絡上にある「曲泉(きょくせん)」。
ストレスなど肝鬱と消化器の弱り、加齢による腎虚が原因と考えられる。

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治療方針

左膝内側の曲泉周囲は熱感がある。痛みが取れるまで安静と禁酒、食事は腹7分目で甘いものも控えめにしていただく。
下肢に可視光線を当て温めることで血行を良くする。
自宅では運動後に軽くアイシングをしてもらう。

肝・胆・脾・腎の経絡よりツボを選び、膝周囲の血流を良くし、筋肉の硬直を柔らげる施術を行う。

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治療内容

肝兪、脾兪、腎兪、太衝、臨泣、照海、曲泉、陰陵泉、足三里から数穴を適宜選んで鍼を施す。

5月6日 左膝内側の熱感 痛みの度合い 10
5月10日 左膝内側の熱感 痛みの度合い  4
     全身の状態がかなり楽になる。
5月13日 左膝内側の熱感 痛みの度合い  3
5月15日 可視光線と少数鍼のみ
     犬の散歩に15分ほど歩いていると痛みが出る。
5月19日 左膝内側の熱感 痛みの度合い  2
歩行時の痛みはなくなり、階段を降りる際に少し痛む。胡座をかくときに膝を開くと少し痛む程度。

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施術回数・頻度・期間

期間13日間、5回の施術
全身の辛かった倦怠感やあちこちの痛み、疲労感などはすっきりと楽になられた様子。膝の熱感はやや残り、まだ動作時に痛みが残るため治療は継続中。

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施術後のケア

運動後のアイシング。
炎症を悪化させるため、飲酒や甘いお菓子、脂っこい料理、小麦粉はできるだけ控えていただく。

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