さくら鍼灸院の施術例

肩

卵巣機能低下からの体外受精

2021.02.18

病院での診断

子宮内膜症、橋本病、卵巣機能低下、バセドウ病、妊娠高血圧

これまでの経過

昨年3月に来院された時は肩、背中のこり、腰痛、足のだるさ、慢性鼻炎、疲れ目、難聴、お腹の不調や冷え性などいくつもの不定愁訴をお持ちでした。
3年前には子宮内膜症の診断をされ、年に一度は胃腸炎になっているようでした。←食生活に問題ありでした。

半年前から妊活をするにあたり、婦人科の診察を受けられたところ、軽度の橋本病(甲状腺機能低下)と卵巣機能がかなり低下しているため、出来るだけ早く採卵をし体外受精をするよう勧められました。
まだ時期早々と感じておられましたがご主人とも相談をされ、体外受精を決断され、無事に2個採卵ののち初回でご懐妊されました。

5ヶ月の安定期に入ってから安産のためのお灸。
食べづわりは早い時期に落ち着から、仕事も在宅を混じえながら無理せず産休まで続けることができました。

途中、妊娠糖尿病や甲状腺機能亢進、高血圧などの疑いがありましたが無事に臨月を迎えることができました。

7月の予定日より2日前に無事ご出産!
破水から始まり陣痛促進剤を少し使いましたがトラブルもなく母子ともにお元気で良かったです。

続きを見る

鍼灸院としての診断

幼少時から片耳が難聴気味であることや体表の観察から考えて中医学的にはお身体のベースに腎の弱りがあると考えられる。
腎虚がベースにあることが不定愁訴や卵巣機能の低下の原因になっていると思われる。

続きを見る

治療方針

腎の弱りに対してお灸と鍼で、背部、腹部、手足のツボから適宜選び施術を行う。肩や腰のコリも次第にましになる。
結婚後に体重が増え、筋力は弱り下半身の冷えが増強している。
冷えない対策とストレッチ体操を続けてもらう。
ふくらはぎから臀部、膀胱の経絡が冷えている。可視光線により特に下半身を温める。チョコやケーキ、香辛料のきつい食品、インスタント食品や味の濃いものは避けてもらう。

続きを見る

治療内容

心兪、脾兪、胃兪、腎兪、大腸兪、小腸兪、三陰交、照海、腹溜、合谷、外関、後渓から適宜ツボを選び、鍼またはお灸を施す。
冷えの程度により可視光線を当てる。

続きを見る

施術回数・頻度・期間

3月より10月末までに施術11回。婦人科で体外受精を勧められ、29日採卵オペの前日に施術。10月30日受精卵になる。
受精卵を戻した後に鍼灸施術を行う。後日妊娠が確認され、11月末に心音が確認される。
妊娠確認後、5が月の安定期に入ってからは安産のためのお灸を始める。

続きを見る

施術後のケア

足腰や腹部の冷え対策が甘くなるため、レッグウォーマー、温かい靴下や靴、腹巻きや服装に気をつけてしっかりと保温してもらう。

スマホやパソコンでの目の使いすぎ、長時間労働、寒い日の外出を避けるなどに注意してもらう。体調がよくない日は休みを取るか在宅勤務にしてもらうなど。

満腹まで食べすぎずに、よく噛んで腹八分目を心がけて胃腸の働きが弱らないようにしておく。

体調の良い日は30分から60分のウオーキングをする。

続きを見る