さくら鍼灸院の施術例

出産予定日超過のため来院、腹部の湿疹

2020-09-20

病院での診断

出産予定日超過、湿疹

これまでの経過

ご出産の予定日二日前に来院。
陣痛がこのまま来なければ計画分娩になりますと産婦人科で説明を受けられ、鍼灸院を調べてお越しになりました。

妊娠39週、足の甲少し浮腫む。
48キロ→57キロ 妊娠前より9キロ増。
赤ちゃん3000gくらい

腹部の湿疹がひどくなってきたので皮膚科で塗り薬を処方されていましたがあまり良くならずお辛そうでした。
下半身を温めるとかゆみが増してしまうのでエアコンの中でも冷え対策はされておらず、腹部や下肢は特に冷えていました。

10日間で4回の施術をし、食生活と冷え対策をしていただきましたが、暑い時期に体温が高い妊婦さんにとっては大変な季節です。

月の満ち欠け、潮の満ち引きとお産は深い関係があると言われていますが、ちょうど、満月、新月を過ぎており、お産も進みにくくなっていたのかもしれません。

結果的には子宮口5センチ開いたあたりから陣痛が進まず無痛分娩から帝王切開に切り替えられました。
生まれたあかちゃんは元気な4000g以上の男の子でした!
かなり大きな赤ちゃんですので普通分娩では厳しかったようです。

母子ともにお元気で、母乳もよく出ているようです。
おめでとうございました!

産後、ひと月経ってから特に肩や腰の痛みがつらいと、2回施術に来られ楽になっていただきました。

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鍼灸院としての診断

40歳前にご結婚され、すぐに自然妊娠をされているので健康なお身体です。妊娠前はお酒を週に2、3回は飲まれていましたが、妊娠中にお酒をやめてから甘いものが食べれるようになったそうです。

飲み物やアイスクリーム、シャーベットなど冷たいものをよく口にされていて、チョコ、ケーキ、ドーナツも毎日のように食べておられたようです。

甘いもの、冷たいものの摂りすぎで消化器の働きが徐々に弱り、湿熱が身体の中に停滞して皮膚のかゆみとして現れたものと考えられます。

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治療方針

鍼で湿熱を抜く施術とお灸で下半身の血流を促し、温める施術をツボの状態をみながら行う。

毎日、自宅でのお灸をしていただくようお伝えする。
食事やおやつで冷たいものを摂らないように、シャワーだけでなく湯船に少しでも浸かっていただけるようにお伝えする。

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治療内容

6月20日
下半身の冷えを可視光線で温める。
鍼とお灸を適宜使用し、全身の気血のめぐりを良くする施術を行う。


6月27日
三陰交の多壮灸と湿熱を抜く鍼をツボを数カ所選んで適宜。
ワンピースで自家用車で来院のためふくらはぎと臀部の冷えがあり、光線で温める。

6月29日
三陰交の多壮灸と鍼を適宜。光線を当てる。
前日はデパートを歩いた後、外食をしたが冷房がかなりきいていたらしい。ふくらはぎ、下半身が相当冷えているが、腹部のかゆみがあるためパンツやストッキングを履けない。ワンピースに素足。

6月30日
胎動が激しく、赤ちゃんはお元気そう!
同上の施術。

7月4日に元気な男の子を出産されました。
4000g以上とかなり大きく、事前にわかっていればはじめから帝王切開になっていたかもしれませんとご本人もおっしゃっていました。

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施術回数・頻度・期間

10日間で4回

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施術後のケア

陣痛から出産までの間にかなり体力を消耗されたと思います。
出産後は身体の回復が必要な時期ですので、ひと月は家事など無理をせず実家でお過ごしくださいとお伝えしました。

母乳育児のためにも、しばらくは身体に優しい温かい食事を心がけ、甘いもの、脂っこいものや刺激物は乳腺炎の原因にもなるのでお避け下さいね。

2、3時間毎の授乳は夜は特に大変ですが、お昼寝を入れながら間を空け過ぎないように授乳してくださいね。

まだエアコンが必要な時期なので下半身が冷えないように三陰交のお灸も続けてみてください。
食事はとても気をつけてくださっているので、美味しい母乳がたくさん出ているようで良かったです。

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