さくら鍼灸院の施術例

不眠、自律神経の乱れ、軽度のうつ、胃もたれ、肩こり

2020-06-15

病院での診断

不眠、自律神経の乱れ、軽度鬱

これまでの経過

電話で相談を受けた後、来院され、下記の症状を訴えられる。
毎年春に不調が出やすい。
・主な症状
目の疲れ
立ちくらみ
息苦しさ(心の状態による)
体の火照りと冷え
不眠→睡眠導入剤服用
肩凝り、首凝り
頭の緊張感
音が大きく感じる
音に対する不安と恐怖心 などの症状

・心療内科で処方された薬。
スルピリド50mg
ミオナール50mg
当帰芍薬散
ゾルピデム酒石酸塩5mg

去年からダルさを感じているが、4月から身体のだるさがひどくなり眠気もあり、心身共に疲れてる。

3年前にも鬱症状や不眠があり、精神薬や睡眠導入剤を数ヶ月服用。現在は事務職。
10日前から処方された薬を服用するが食欲が落ち、1週間は毎日お茶碗一杯の白米と梅干ししか食べれず、胃痛あり。
体重46キロから43キロまで3キロ減ってしまう。

5年前は50キロあった。転職後1年でやせる。

アクエリは冷飲。水は常温
コンビニ温うどん、ラーメンなど麺類は週に3回。
昼ごはんはカップ麺、おにぎり、冷凍たこ焼き、朝はおにぎり1個。
夜は袋サラダ、チョコ1粒、カフェオレなどカフェインを摂っていた。

他の鍼灸院で頭部、腹部にお灸、2回通院したがあまり変化はなかった。

心療内科から直接電車で来院。

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鍼灸院としての診断

専門学校時代から仕事をしている7年間の食生活を聞くと、もともと胃腸が弱いにも関わらず、かなり不摂生をしていて栄養のバランスも悪かった様子。
胃痛や胃もたれ、吐き気などで市販の胃薬を服用していたが、食生活とストレスの両方からさらに症状が悪化し、不眠の原因につながっていった。
カフェインを夜間に摂りすぎていたため、夜の寝つきが悪く、睡眠不足から腎臓の気が弱り、不安が増してきたと考えられる。
腎臓と耳の症状、恐れや不安は関係性があり、特定の音(鐘のような音)で恐怖感が増すという症状が大きく現れる。

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治療方針

まず、食生活に関するアドバイスを行い、梅雨時期の身体の冷えについても伝える。
腎と脾の気を高めるためにツボを数カ所選び、お灸や鍼を施す。

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治療内容

1診目
腎兪、胃兪、脾兪のツボが凹み、冷えている。
肩、肩甲骨周囲のツボは硬結が多く、上焦に熱がこもっている。

不眠は上半身の凝りや血流の悪さが原因で悪化することもあるため、緩めながら上下の気のバランスを整えていく。
可視光線で下半身を温めて施術を終了する。

→施術当日、翌日とも寝つきがよく、その後、睡眠導入剤の服用なしでもぐっすり眠ることができる。
食欲も普通に出てきて、ご飯が美味しく身体もかなり楽。
音に関する恐怖も小さくなってきた。

2診目
同様の施術

→食欲はエビチリやカレーライスを食べても胃もたれもない。
とても明るく元気な表情になり、音に対しては、また不安が出たら嫌だなという程度になる。

身体の重さや倦怠感もなく電車に乗って来院される。

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施術回数・頻度・期間

初回と1週間後に2回目の施術。

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施術後のケア

カフェインをしばらく摂らない。
冷飲ではなく常温または温かい飲み物を選ぶ。
インスタント食品ではなく、味の濃いものよりは自然の素材のものを調理する。
スマホを見過ぎない。
ストレッチなど適度な運動をする。
日中は太陽光線を浴びるように散歩を心がける。

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