リズム鍼灸マッサージ院の施術例

体が揺れてしまうお悩みの患者さん

2020-01-29

病院での診断

CT・MRIでの検査では特に異常無しとの診断結果でした。

これまでの経過

12月頃に座っていると体が揺れてしまうことに気付いたそうです。
過去に病院でCT・MRIでの検査も受けたそうですが、検査では脳の異常無し。
ご家族でもそのような症状の方はおらず、大きな持病はありませんが自律神経の乱れを時々感じる事があるそうです。

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鍼灸院としての診断

病院での検査では異常が無いとの庫とでしたが、簡易的なテストをさせていただきました。

まずは西洋医学的なテスト法を行ないました。

●閉眼起立テスト
 このテストでは閉眼で起立した状態で体が大きく揺れたり
 立っていられないと脳や脊髄の異常が認められるテストです。
 閉眼起立テストを行なったところ通常通り普通に立っていられ
 ました。

●指追いテスト
 施術者の指を眼球だけで追ってもらうテストになります。
 目が揺れてしまう眼震はありませんでした。
 テストを始めると真ん中と右を向いたときは体が揺れるのですが
 左を見たときに揺れが止まりました。
 目の筋肉が原因とも考えられる為関連している部分を
 指で押さえてもらい再びテストを行なうと揺れが止まりました。

以上の点から目の筋肉なども原因としては考えられますが、東洋医学的にも体の状態を把握する事で原因を治す事が出来ます。

東洋医学的検査

●脈診
 脈を診たところ『心』の脈の弱さがありました。
 心は喜んだり笑ったり、苦いものなどの影響を受けます。
 お話を聞いたところ揺れが出る前後で遊んだり買い物をしたり
 楽しい事が連日続いたそうです。
 また、お茶やコーヒーなども好んで飲むそうです。
 これは『心』の影響も多そうですよね。

●腹診
 お腹からも体の状態をみていきます。
 お腹を確認したところ『心・腎・脾』の弱さがありました。
 この3つは血の流れや生成に関与していたり、睡眠や体の元気
 などにも影響しています。
 お話を聞くと良く夢を見るそうでますます原因が
 搾れてきました。

●切経
 経絡(ツボの流れ)を確認してみるとやはり『心』の経絡での
 異常がありました。

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治療方針

西洋:脳や脊髄の異常は無さそう。
   目の筋肉の疲労が大きな原因の可能性。

東洋:楽しい事が続いた為の『心』の疲労。
   脈診や腹診から『心』が原因と考えました。

施術では筋肉的な施術と東洋医学的な施術を用いる事に決定。

特に、東洋医学的な施術の方が症状改善への近道と判断しました。

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治療内容

最初に西洋的にコメカミ付近にある『太陽』というツボにハリを浅く刺激していきます。

『太陽』というツボの近くには外眼筋という筋肉もあるのでそこを意識していきます。

刺激を入れた後に体の状態を確認してもらうと最初よりは揺れが収まりましたがまだ少し体が揺れる感じがありました。

ここからは東洋医学的に施術をしていきます。

経絡の『心』の元気を上げてあげる為に手と足先に0.12ミリのハリで優しく刺激を入れていきます。

『心』の元気を上げる時は肝臓のツボも使います。

肝臓は東洋医学では目とも関係がある経絡になります。

浅くハリを刺して少し時間を置いてから温かいお灸で血の流れを改善してきます。

ハリとお灸が終わった後に再び座ってもらい確認をしてもらうと体の揺れがなくなりました。

指追いテストでも体が揺れることもありませんでした。

念のため、めまいのツボにもハリを触れさせてあげるとよりしっかりと座る事が出来ました。

施術前は重心が胸当たりに感じたそうですが、施術後にはしっかりとお腹で感じる事も出来たそうです。

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施術回数・頻度・期間

施術回数は1回。

施術後に2週間後にまた御予約をしていただきましたが、そこから次回の施術まで揺れが出ることはありませんでした。

今は体のメンテナンスの重要性に気付いていただき
月に一回体のメンテナンスを行なっています。

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施術後のケア

施術後のケアとしては
・眼精疲労を感じた時の対処法
・もし揺れを感じる事があった時に押さえるツボの説明
・食べ物や飲み物の薬膳的指導

上記の事をキッチリでは無く、ゆる~く続けるようにとご説明しました。

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