春日鍼灸治療院の施術例

背中全体のはり感

2020-05-27

病院での診断

パーキンソン病

これまでの経過

1月に箸を持つ手が震えるようになり1月中旬に医療センターを受診した。パーキンソン病と診断された。薬は現在抗コリン薬、Lドーパの処方を受けている。今は四種類の薬を処方されている。
現在はじっとしていると振戦などはないが、文字を書く時に振戦があり書くことができない。

少し強めの便秘と眩暈、頸から腰にかけての強いはり感がある

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鍼灸院としての診断

頸から腰にかけての強いはり感はパーキンソン病の影響によるものと思われる。

便秘と眩暈はパーキンソン病の自律神経症状と思われる。

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治療方針

頸から腰にかけての筋の緊張感に対しては軸索反射により血流を促し症状の緩和を目指します。

自律神経症状に対しては自律神経を整えることにより、症状の緩和を目指す。

QOLの向上を図るのを最終的目標とする。

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治療内容

鍼の手技は様子を見る意味で単鍼術を用いることとする。
鍼はセイリンJSPを使用する。
頚肩から胸背部については40mm20号使用。1cm内外刺入
筋線維に対して約45°で交叉刺 目的の深さに刺入したら2・3回旋撚した後抜鍼 背部兪穴を使用。
腰に対しては50mm20号を使用 3cm内外刺入
筋線維に対して約45°交叉刺 目的の深さに刺入したら2・3回旋撚した後抜鍼。。背部兪穴を用いる
自律神経に対しては40mm20号を使用。 1cm内外刺入 直刺
背部兪穴と腹部の経穴に対して施術。
施灸 Th1・Th2椎間からTh9・Th10椎間までの高さで脊柱上または脊際の反応がある経穴を2~3カ所取穴 米粒大各7壮

初回・・・頸から腰にかけてのの筋緊張と便秘、眩暈がある。足が重いような感覚がある。

2回目・・・前回治療後2・3日は体が軽いような感じがあった。その後元に戻った。

3回目・・・体が軽いような感覚が続いている。頸と背中全体の筋緊張も若干だが軽くなった。眩暈も少し良くなったような気がする。便秘についてはまだ変化はない。

4回目・・・頸と背中全体の筋緊張は以前の様に継続するのではなく、好不調の波が出るようになった。症状が全体的にダウンした状態になるときもダウンする幅が以前より小さくなったような気がする。眩暈も便秘の症状も若干だか軽くなったような気がする。

御本人の体調に合わせながらと新コロナウィルス感染症の様子を見ながらの施術とすることとし、継続の方向で調整しています。

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施術回数・頻度・期間

施術回数 4回 
頻度 患者さんの体調に合わせて  
期間 2月から4月にかけて 

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施術後のケア

けして無理せず、患者さんの体調を最優先することをアドバイスさせていただいております。

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