春日鍼灸治療院の施術例

後頭部痛

2020-04-27

これまでの経過

昨日の朝、後頭部に違和感を感じていたが、昼前には痛みとなった。午前中にマッサージを受けたがその時は気持ちが良くても直ぐに元に戻った。痛みは初めはキリでつつかれたような鋭い痛みがあり、その後はビリビリした感じがあり、痛みは皮膚に近い部分で感じられる。また頭部の局所を押されたり触れらたりすると痛む。常時痛いという訳ではなく間欠的に痛みがある。入浴していた時は特に感じなかった。夜になると頭を動かす度に痛みが走り眠れなかった。市販のスプレー式の鎮痛剤を使用したが効果は無かった。今日の朝は僅かだが痛みが減少したように思う。

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鍼灸院としての診断

症状は右側後頭部に見られるが、後頸部、肩背部に筋緊張が診られる。頸の前屈、後屈、左右の側屈、左右の回旋は自動運動、抵抗運動ともに(-)であること、電撃様の痛みがあることから筋緊張性頭痛からくる後頭神経痛と考えました。

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治療方針

後頸部・肩背部の筋緊張に対しては軸索反射により血流を促し筋緊張の改善を目的に、後頭部右側後頭部の電撃様痛に対しては大後頭神経の近傍に刺鍼し症状の改善目的に施術をおこなう。

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治療内容

初回・・後頭部(右側)に間欠的に起きるズキンとした痛み。その後ビリビリとした痛みがある。
後頸部・肩背部の筋緊張に対してセイリンJSP40mm18号を1cm内外刺鍼、僧帽筋、肩甲挙筋、頭板状筋、頭半棘筋を目標に刺鍼。
(直刺天柱、風池。背正中線に向け後下方へ皮膚面より約45°にて刺入肩井、肩外兪、大抒内方脊際、膏盲、厥陰兪、心兪、膈兪)
脊柱起立筋へのフォローとしてセイリンJSP50mm20号を3cm内外を腰部(志室に背正中線に向け後下方へ皮膚面より約45°にて刺入)に刺鍼。
大後頭神経に対しては神経が筋肉を貫通する近くに刺鍼(天柱の直上、項窩中央約2cm外方)、圧痛を求めて(玉沈、百会)頭皮に沿って刺鍼する。使用する鍼はセイリンJSP40mm20号で0.5から3cm刺入。
施灸 灸点紙使用(二枚重ね) 米粒大各7壮 風池、脳戸

2回目・・治療後翌日にはビリビリとした感じが残っていたが間欠的に起こっていた激痛は無くなっていた。現在はビリビリとした感じも無い。

大後頭神経に対する刺鍼と後頭部の施灸は症状がなくなっているので施術はおこなわず、後頸部と肩背部に対してのみ施術するが症状は消失しているので今回で終治とした。

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施術回数・頻度・期間

治療回数 2回 頻度 週二回

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