春日鍼灸治療院の施術例

右側肘の痛み

2020-03-07

病院での診断

右側上腕骨内側上顆炎

これまでの経過

以前から右側の肘の内側に痛みを感じていたが最近になって痛みが強くなってきているトップスピンサーブやストロークの時に特に痛みが強くなる。肘の内側に痛みがあり、肘を伸ばす時に痛みがある。肘を上手く伸ばせないような感覚がある。

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鍼灸院としての診断

この患者さんのテニス歴は長いこと。練習は週2~3回で時間はだいたい3~4時間。トップスピンサーブやストロークでの症状増強すること、徒手検査のトムンゼントテストⅡか陽性の事から右側肘の内側型テニス肘(上腕骨内側上顆炎)と考えます。

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治療方針

施術の目的は右側肘の上腕骨内側上顆の痛みの鎮痛と前腕屈筋の緊張の改善です。これに加えて東洋医学的考え方から手の厥陰心包経、手の少陰心経の病変と考え、前腕にある経穴を用いることとした。あと全身の調整をするために後頚部から肩背部、肩甲骨間部、腰部に対して鍼灸併用の施術をおこなうことといたしました。

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治療内容

肘の症状に対しては圧痛のある上腕骨内側上顆に刺鍼して陽極として、緊張の強い尺側手根屈筋に刺鍼して陰極として1Hzで15分間鍼通電を実施しました。これに加えて手の厥陰心包経、手の少陰心経の前腕にある経穴の内で反応のある経穴を選択して施術しました。

全身のバランスの調整には頚肩のこりと腰痛の経穴を応用し施術しました。

1回目~4回目・・右側内側上顆に対してアイシングを20分実施する。痛みは徐々に軽減してきた。
練習量は減らすように指導させていただきました。

5回目~8回目・・トムゼンテストⅡでの痛みが軽減、肘バンドとリストバンドを使用してのフォアハンドストロークの練習を解禁しました。

9回目~12回目・・痛みがあるものの練習が可能と判断させていただいたのでサーブ、ボレーの練習を解禁いたしました。

13回目~16回目・・肘の痛みも無くなったので、トップスピンサーブ、ストロークの練習も解禁いたしました。

17回目・・通常の練習をおこなっても症状の再発はなかったので今回で終治といたしました。現在はコンディショニングのため月1~2回の通院となっています。








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施術回数・頻度・期間

施術回数 17回
頻度 週 1~2回
期間 8週と一日

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施術後のケア

練習前後の手関節の背屈などのストレッチ

練習後の右肘のアイシング 20分間

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