春日鍼灸治療院の施術例

両側下腿部の裏側の痺れ感

2021-06-02

病院での診断

糖尿病性の両側下腿の末梢神経障害

これまでの経過

ふらついて歩くようになり、近所の整形外科を受診。神経内科を受診するように言われ医療センターを受診、糖尿病性神経障害の可能性があると言われたが、はっきりとした原因は不明と言われた。その後右足のふくろはぎから足指先にかけて、ヒリヒリとする痛みが出るようになった。やがて左足も同じ症状が出始めた。また少し経つと両側の足の裏も痛くなり始めた。


続きを見る

鍼灸院としての診断

糖尿病の治療中ということと、医療面接で聴取できた事柄から両側下腿の糖尿病性末梢神経障害ではないかと思われる。

続きを見る

治療方針

糖尿病に対しては長期にわたる代謝異常の是正と合併症の予防を目的に、両側下腿の症状に対しては症状の手出てる範囲が、脛骨神経領域であるため、脛骨神経に対して低周波鍼通電療法を実施し、症状の改善を目指す。


続きを見る

治療内容

伏臥位 鍼)40mm-20号 1.5cm前後刺入
目的の深さに刺入したら2・3回置鍼後抜鍼 直刺
曲池、肝兪、脾兪、左側のみ三焦兪、左側のみ魂門、左側のみ意舎
低周波鍼通電療法 1Hz L-cont 15分間
(+)40mm-20号 直刺 1.5cm刺入
膝窩の正中線より上方約3cm大腿二頭筋の内側縁より内方約1cm内方に刺入。
(-)50mm-20号 3cm内外刺入 直刺 承山。
※両方とも脛骨神経を目標に刺鍼を実施する。

初回~3回目
両側下腿の膝から下の裏側から足底にかけて痺れ感がある。
4回目
症状はあるものの、今まで夜寝る時に貼っていたロキシニンの湿布薬を貼らず寝ることができた。
5回目、6回目
症状は以前より軽くなっている。寝る時に貼っていた湿布薬(ロキシニン)は以前は必ず貼らないと眠れなかったが、現在は貼ることなく眠れるようになった。
7回目
症状は残っているものの、以前に比べて楽になっている。長時間歩いたりすると、痛みが出ていたがその症状も軽くなっている。
8回目
今週は5日連続で仕事をしたので疲れたためか、症状が若干強くなった。でも以前に同様な事があったがその時に比べても症状は軽い。
9回目
症状は僅かに感じる程度になった。睡眠にはほとんど影響がなくなっている。

※9回目の治療後、ステージ2のガンが発見され、入院加療となったため治療は中断となりました。現在は退院し体調管理を目的に施術をおこなっています。

続きを見る

施術回数・頻度・期間

施術回数 9回
頻度 週1回
期間 2か月と一週間

続きを見る