春日鍼灸治療院の施術例

生理痛・体の冷え・不妊

2020-08-05

病院での診断

子宮筋腫

これまでの経過

20歳の時に子宮内膜症といわれ、近所の婦人科で鎮痛薬のみ処方された。結婚後不妊治療をおこなっていたが、婦人科検診で子宮筋腫が発見された。大きさは3cmといわれ漢方薬を処方されている。MRI検査の結果不妊治療には影響はないといわれる。不妊治療は現在準備中で本格的スタートは来月の初めからである。

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鍼灸院としての診断

主訴は体の冷えと生理痛があるということがメインなので子宮内膜症、子宮筋腫の影響によるものと考えられる。

不妊については原発性と思われる。

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治療方針

体性ー自律神経反射により子宮などの生殖器の機能を整えることを目的とする。

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治療内容

鍼法は単刺術をおこなう。鍼は40mm-20号(セイリン製)
伏臥位 
鍼 直刺 1cm刺入 神経解剖学、神経生理学を基に経穴を選択
施灸 仙骨外縁の圧痛点を選穴(灸点紙使用) 米粒大 5壮
   直接灸 糸状灸 各3壮 失眠
仰臥位
鍼 直刺 1cm刺入 神経解剖学、神経生理学を基に選択
施灸 中条流灸法(不妊症の灸) 施灸部位に米粒大 10壮

初回・・体の冷えを感じる。生理前から痛みがはじまり出血が終わる頃に痛みが終わる。

2回目・・体調に変化なし、下肢の先に冷えを感じることが度々あった。MRI検査の結果子宮筋腫であることが判明した。

3回目・・体調に変化なし。下肢の冷えは動いている時は感じないが、休んでいる時などに感じることが多い。治療後は腹部が温かく感じる。

4回目・・体調に変化なし。前回治療後下肢、腹部ともに暖かい感じがあった。現在は少し冷えを感じる。

5回目・・不妊治療が開始された。体調の調整もおこなっていきたい。

6回目(2週間後)・・ウィルス性腸炎と診断され不妊治療は中断となった。現在は回復した。不妊治療は3月に再開することとなった。排卵誘発剤を使用したため中容量ピルを10日間服用するようにいわれた。そのためか体重が少し増加した。

7回目・・今日から1カ月程度であるが8時間程度のPCによる文章の作成の仕事を始めた。若干下肢が冷えを感じる。現在は生理3日目、今回はピルによるものなので出血の量は少なめである。生理痛はある。肩こりを感じる

8回目・・仕事場の椅子の調子が悪く、腰が痛くなったり頚肩の凝りなどを感じられることがある。動くとこれらの症状はなくなる。工場なので天井が高くエアコンがあるものの、足腰がどうしても冷える傾向にある。ひざ掛けなどを使用している。乾燥しているので喉を傷めてしまった。

9回目・・腰のはり感がある。頚肩の凝りについては一日休みをとったのでそれほどでもない。仕事場では相変わらず下肢が冷える傾向にある。

10回目・・体調てきには特に異常はないが、ここ二週間、週二回程度夜に一回起きてしまうとなかなか眠れない時がある。その時はなぜだが比較的テンションが高い。仕事場の環境に変化をないが、比較的自由にやらしてもらっている。

11回目・・生理が始まっている。生理痛に関しては治療前に比べて軽くなっている。期間も短くなっている。いつもなら生理が始まって4・5日経つと片頭痛が始まり脈打つような感じと、蛍光灯の下にいられないことが多いが今回は多少の違和感があるものの、軽い状態である。全体的には非常に良い状態にあると思う。

12回目・・体調的には特に変化はない。前回あつた片頭痛は症状は無くなっている。生理痛についても以前に比べてかなり楽になっている。頚肩の凝りについては若干はったような気がする。不眠についてはメールの送受信をした後に眠れなくなった。昨日は夕食後非常に眠くなった。

来月から本格的に不妊治療が開始となる。担当医と協議の結果、治療中は鍼灸施術は中断することとなったので、終治とした。

約7か月後御本人より無事妊娠したとの報告がありました。

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施術回数・頻度・期間

施術回数 12回
頻度 週1回程度(体調状態で2週間に1回の時もあり)
期間 約3か月

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施術後のケア

身体を冷やさないようにひざ掛けの使用、カイロの使用、睡眠時は湯たんぽの使用をアドバイスさせていただきました。

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