春日鍼灸治療院の施術例

足底痛

2020-07-10

病院での診断

足底筋膜炎

これまでの経過

症状としては2・3年前ぐらいからあったが、症状があっても自然に消失していた。今回は1か月前から痛みが現れた。最初はいつも通り自然に治ると考えていたが、なかなか治らなかったので整形外科を受診足底筋膜炎といわれた。湿布薬をもらったが症状が改善せず再診。注射を受けるがその時だけいたみがなくなるだけでしばらく経つと症状が元に戻る。そして現在に至る。

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鍼灸院としての診断

主訴は歩行の時に左側足底が地面に着くときにズキンというような痛みがある。
触診で左側足底筋膜起始部に顕著な圧痛が認められるので、何らかの原因により足底筋膜に炎症が起こっているものと考えます。

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治療方針

軸索反射により血行を促し、炎症の鎮静化と症状の改善を目指す。

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治療内容

左側足底筋膜起始部に著明な圧痛が診られるのと、左側の下腿後部の腓腹筋に緊張が診られるので腓腹筋などの緊張に対しては50mm-20号と60mm-25号の鍼を使用して施術する。足底筋膜起始部に対しては施灸にて対処する。(足底は敏感なので刺鍼は不可であるため)印を3カ所付けそこに5壮施灸。

初診・・歩行時に左の足を着けるとズキンとした痛みがある。

2回目・・前回治療後改善傾向にあったが、トータルで3~4時間仕事で歩いたところ、痛みが出始めた。

3回目・・治療後2・3日は痛みを気にしないでいられるが、4日めあたりから痛みが出て、やがて元の程度に戻る。

4回目・・インターネットで足底筋膜炎用の中敷きを購入して使用したが、昼頃から違和感を感じ、夜には痛みの症状がでた。翌日には使用をやめたが痛みは強くなっている気がする。つま先立ちになると痛みの部位に痺れるような感じがある。階段の昇降持に体重がのると痛い。

5回目・・前回に比べると若干緩解。歩いていても前回ほどではない。痛みの程度は初診の頃に戻っている。体重が乗るとやはり痛い。つま先立ちになると痛みのある部位に痺れるような感覚は無くなっている。

6回目・・前回治療後症状は確実軽減している。体重が乗ると痛みがでる。つま先立ちの時に出る症状は感じなくなっている。

7回目・・症状全体が軽減している。階段昇降時などに体重が乗ると痛みが少しある。

8回目・・症状は気にならなくなり始めた。ただよく歩いた時は痛みが出る時がある。

9回目・・普通に歩いている分には症状は気にならなくなっている。症状のあった場所をぶつけたりすると少し痛みを感じる。

10回目・・ほとんど症状は消失した。仕事でよく歩いた時などには。若干ではあるが痛みを感じることがある。

仕事の都合で異動となり、通院は難しくなるということで異動先で鍼灸院に行きたいということなので、時系列の治療報告書と紹介状を御本人に渡し、終治とした。

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施術回数・頻度・期間

施術回数 10回 
頻度 週1回
期間 2か月と二週。 

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