北斗鍼灸院の施術例

顔

顔面神経麻痺

2020.01.18

病院での診断

末梢性の右顔面神経麻痺

これまでの経過

当院に来院する1月前に末梢性の右顔面神経麻痺を発症。
病院で治療を受けているが、なかなか改善しない。
うがいをすると、右側から水がこぼれる。
麺類を食べようとすると、右側から、麺が溢れる。
右側の顔が突っ張る。
右のまぶたが重い。
右の目の開きが悪い。

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鍼灸院としての診断

末梢性の顔面神経麻痺なので、まずはいろいろな顔の動きをしてもらい、麻痺している筋肉へのアプローチとして、電気鍼を行い、血流の改善を目的として、顔の複数の場所に針を指していくことにしました。
ここで大切なのは、鍼治療だけでなく正確な表情筋の運動です。
意外と、末梢性の顔面神経麻痺の場合、
表情筋の運動については、病院で行わないように指導されるために、多くの場合、表情筋の運動を行っていない方がほとんどです。
しかし、麻痺している筋肉を、動かさないでいると、筋肉はどんどん動かなくなるので、表情筋の運動はとても大切です。
ただし、正確に行わないと帰って、悪化させるだけなので注意が必要です。
この表情筋の運動と、電気鍼を中心とした、鍼治療を行うことで、発症からあまり時間が立っていない末梢性の顔面神経麻痺は改善が可能です。
顔面神経麻痺の治療の場合、5.6回ほど治療をしてからどの程度麻痺が改善したか?もう一度いろいろな顔の動きをしてもらいます。
一生懸命、表情筋の運動を行っている方の多くは、鍼治療を始めてから、5.6回位から改善がわかる方が多いです。
麻痺の改善の程度を見ながら、鍼を指していく場所を変えていきます。
この方は、結果的に、週に2.3回の通院で、約2ヶ月でほとんど顔面神経麻痺は改善されました。
患者様により、治療にかかる回数は異なりますが、鍼治療と、正確な表情筋の運動は、
末梢性の顔面神経麻痺を改善するためには、有効な手段です。
顔のマッサージは、行っても問題はないのですが、やはり自分で筋肉を動かすということが、とても大切になります。
最初は、動かない筋肉も鍼を指したり、電気を流したり、自分で動かない筋肉を動かそうとすると、
このようなことが、いろいろな刺激になり、何もしないよりは、麻痺の改善が早まります。

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治療方針

麻痺している筋肉が、改善するために電気鍼で筋肉を動かし、鍼を何本か指しながら、血流改善を促す。
そして、本人ができる表情筋の運動の仕方を教え、出来るだけ表情筋の運動を行ってもらうことにします。



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治療内容

麻痺している筋肉が、改善するために電気鍼で筋肉を動かす。
電気鍼を行うことで、単なる低周波の電気治療では動かせない、奥の筋肉を動かすことが可能になるからです。
又、電気鍼だけでなく、顔のいろいろな場所に鍼を指していくことで、顔の血流が改善され、神経、筋肉に栄養が、より送られるからです。
但し、鍼治療だけよりも、表情筋の運動を+したほうが明らかに改善が早いです。

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施術回数・頻度・期間

週に23回

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施術後のケア

顔面神経麻痺は、発症してから時間が経てば立つほど、治りが悪いため、最初はできるだけ通院してもらうように、お話します。
それから、表情筋の運動の大切さを理解してもらい、積極的に表情筋の運動を行ってもらいます。

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