ストレス性疾患の増加

Q. 早速ですが、先生が治療経験豊富な疾患は何でしょうか？

腰痛、膝痛、首に関する症状は同業者向けに勉強会を開いており、得意な治療です。近年では、胃炎、めまい等の内科的な症状を訴える方も多く、高頻度で治療を行なっています。ストレス、会社の人間関係、不規則な食生活が関連していますね。治療方法は患者様の体質に合わせて選択しています。

年齢性別で決まる、鍼の刺激量

Q. どのように治療のアプローチ方法を決めるのでしょうか？

スポーツをしている人は強刺激を好む傾向にあるので少し鍼刺激を強くして、女性・お子さん・年配の方には弱刺激を心がけます。しかし、以前と比べると、全体的に弱刺激の方が効果を得やすい傾向にありますね。逆に強刺激を与えると体が悪化してしまうこともあります。極論、鍼の本数が少ない方が、効果がでやすいですね。

現代人には刺激の弱い鍼が最適

Q. なぜこのように体の変化が生じているのでしょうか？

生活習慣の変化が関係していると考えます。昔は人力作業が多かった為、全身の筋肉を酷使することで体を痛めていました。しかし、現在はPC作業で同じ筋肉ばかりを使う、座り仕事で同じ姿勢をし続けるなど、酷使の仕方が変わってきています。また、多くの人は運動量が減少し、全体的に筋肉量が落ちていますから、強い刺激に慣れていないのです。

腕のツボで胃を動かす

Q. 鍼一本で治療しても効果が得られるとのことですが、鍼一本で治療したことがある疾患はありますか？

例えば、胃炎を治療したことがあります。胃炎は胃の働きが悪かったり、逆に活発過ぎて起こることもあるので、胃の働きを調整する必要があります。胃はリラックスしているときに活発に働く性質を持っているので、腕のリラックス効果のあるツボに鍼を打ちました。そのツボは腕橈骨筋（わんとうこつきん）という筋肉の上にあり、胃と非常に関係の深い筋肉といわれているのです。また、東洋医学では合穴(ごうけつ)と呼ばれており、リラックス効果に大変有効なツボなのです。

不眠症の人は眠っていることに気づいていないだけ?!

Q. 先生の治療院には不眠症の方も多くいらっしゃるとのことですが、不眠症はなぜ起こるのでしょうか？

不眠症は、睡眠障害や入眠障害とも呼ばれますが、普通神経症の代表的な症状になります。夜、寝ようと思っても、なかなか眠れない、今夜もまた眠れないのではないかと、常に睡眠の不安やストレスにとらわれ、ますます体調を悪くしている状態だと言えます。そして、夜、よく眠れなかったからということで、遅くまで寝ていたり、昼寝をしてしまうということで、ますます睡眠のリズムを崩し、ストレスを大きくし、不眠症の症状を強くしている人が多いと思います。

体液の流れをよくして回復力アップ

Q. 先生はリンパなどの体液循環の治療も行っていらっしゃいますが、どのような効果が得られるのでしょうか？

リンパなど体液の循環をよくすると、神経伝達がはやく正確に行われるようになります。例えば、膝を怪我したときに、どこがどのように痛むのかを脳まで正確に伝わるようになると、脳は治療物質をはやく正確に送ることができます。これを繰り返し行っていくことで、回復力の精度が高まり、怪我や体調不良が生じても比較的に早く回復する体質になります。

おすすめの先生紹介

Q. 最後におすすめの先生をご紹介お願いします。

治療室癒しの手の橋本光代先生です。
橋本先生はいろいろな角度から治療をしていらっしゃる先生です。