2025/12/29
【アメリカ癌研究機関】 乳がん治療後ケアに鍼が一定の効果あり (260名・比較試験)
今回は、アメリカ癌学会(AACR)が発表した「乳がん治療後のアフターケアとしての鍼」に関する研究を、要点だけ分かりやすくまとめてご紹介します。
※なお、本記事は日経メディカルの配信内容をきっかけに、以下の出典元を参考にして記載しています。
日経メディカル(紹介記事)
AACR(学会公式発表)
SABCS 2025(国際学会発表)
乳がん治療後に起きやすい「集中力低下(いわゆるブレインフォグ)」に対して、鍼がどの程度役立つのかを比較試験で検証しました。
■ 研究の概要
・対象:治療を終えて再発の兆候がなく、「認知の不調」と「不眠」を自覚する乳がんサバイバー
・人数:260名
・比較:実際の鍼/偽鍼(プラセボ)/通常ケア の3グループ
・期間:週1回×10週間(10週時点が主要評価、26週でも追跡)
■ 結果
・「本人が感じるつらさ」は、鍼群で通常ケアより改善が大きかった
・さらに、記憶テストなどの“客観評価”では、実鍼が偽鍼より良い結果が出た
→ 主観だけでなく「実際のパフォーマンス改善」が起こる可能性が示された点が重要
治療後の生活の質(QOL)を支える「アフターケア」として鍼灸が有効とのことです。
例えば、患者さんに鍼施術をする際などに「米国の学会発表(AACR)で比較試験として検証された療法です」と添えると、信頼感も高めやすくなることと思います。
なお、出典元は英語の記事ですが、生成AI等で翻訳・要約ツールを活用すると読みやすくなります。
自院の言葉に落とし込み、説明や発信に活用する材料として、ぜひ参考になさってください。
どうぞよろしくお願いいたします。
