2014/11/28
予約が増えすぎて、手が回らなくなってきた際の対策

こんにちは!
しんきゅうコンパスの早川です。
今週もしんきゅうコンパスウィークリーをお届けします。
以前より先生方と電話でお話する機会があるのですが、
その中で「これ以上予約が増えすぎても困る」
「手が回らない」というお悩みをお伺いすることがあります。
今回はそのような先生方に、一つの対策をご提案します。
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■着目するのは「需要と供給」
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対応策を考える際、需要と供給がキーポイントになります。
需要と供給を元に考えると、必ずではありませんが一般論として、
値段が低ければ顧客数は増え、値段が高ければ顧客数は減ります。
そこで、患者さんの数が増えすぎた場合、
金額をあげることで、需要と供給を調整するのです。
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■値上げしたら、患者さんが減るんじゃないか、という心配
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値上げをする際、今までの患者さんが減ってしまうのではないか、
患者さんのことを考えると気遅れする、そういった先生も
いらっしゃるかと思います。
この場合、値上げ前の患者さんにはこれまでの金額のままで対応し、
値上げ後の患者さんにのみ、値上げ価格で対応するとよいでしょう。
価格の管理が複雑になる印象がありますが、
単純です。カルテに書いておくだけでいいのです。
ホームページなど表に出ている金額は値上げ後の価格にします。
今まで来ている患者さんは、自分は特別扱いをしてもらっている
という感覚を抱く方もなかにはでてくるため、むしろ以前からの
患者さんの定着率があがる場合もあります。
そもそも、予約が取れないほど患者さんが来ている時点で、
ある患者さんをお断りしたり、後ろの日程にずらしてもらっている
状況があるはずなのです。
値上げすることで来院されなくなる患者さんがいるのと、
ある意味で同じことと言えます。
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■経営視点で考えると
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この項では経営視点で、数字について考えてみます。
例えば、平均単価5,000円で施術をしていて、月間100人の
施術をしているとします。
単純計算で売上が50万円です。
5,000円を6,000円にしたことで、90人になったとします。
これでも売り上げは54万円です。
80人になったら、48万円です。
患者数20%減で2万円の売り上げ減です。
2万円減るのは避けたいですよね。
でも、一方で20人分の施術が減るわけなので、
そこで勉強会に行ったり、お灸教室を開催したり、
ホームページを作り直す時間に充てたり、
今までできなかった新しい取り組みのための時間が作れるのです。
それによって2万円以上の患者さんが増えれば、
また100人になった時、総売上は60万円になります。
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■値上げの工夫
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前述のとおり、値上げ前から来られている患者さんは
値上げ前の価格で対応するというのが、一つのポイントです。
それ以外に、値上げ前から来られている患者さんが、
万が一半年間以上ご来院されなかった場合は、
値上げ価格を適用するというルールを併設するのも一つです。
そうすることで、値上げ前の患者さんに、半年以上
通院の間があかないようにという話ができるようになります。
しんきゅうコンパスを運営しているカリスタ株式会社が
別事業部で運営している女性限定鍼灸サロンCALISTAでは、
創業から4年間の間に2回の値上げを実施しています。
この4年間で単価は約1.5倍以上になっています。
値上げはあくまで需要と供給の調整です。
予約がいっぱいではないのに値上げするのは得策ではありません。
値上げはタイミングの見極めや、
患者さんの金額の管理が必要ですが、
それを踏まえても一つの手段として有効かと思います。
今回、お伝えしたかったことは以上です。
来週もしんきゅうコンパスをよろしくお願いいたします^^