鍼灸院を経営していると、日々いろんな広告営業を受けると思います。 今回は、そんな広告を見極める方法をお伝えしていきます。
ぜひ、これを機会に慎重に広告を選ぶようにしてください。
1、高い
高い広告が増えています。世の中、一般的に高価格と低価格の二極化が進んでいることもあり、広告の世界でも当然のように高い商品がラインナップされています。
30万円、50万円、中には100万円を超えるような商品の営業電話が入ることもあると思います。
ただ、冷静になって考えましょう。
本当にそんな広告が必要なのか?
高い広告は一見、すばらしい成果をもたらすように見えますが、それ自体が経営に大きく響くリスクを抱えています。
今一度、申込みをする前に「そもそも高いのではないか」と立ち止まることが大切です。
2、契約に縛りがある
契約期間に縛りのある広告が存在します。
1、2ヶ月や半年くらいなら許容範囲ですが、1年以上となると慎重に考えましょう。
なぜなら、その期間に他の広告を試せないだけでなく、その広告を前提とした営業活動を行うようになってしまい、経営体質が変わる可能性があるためです。
本来は、新規集客を増やすための広告だった筈が、いつの間にか、
・その広告費用を捻出するために、新規集客をしなければ
という逆転現象が起きるケースがあります。
この点は特に、広告を始める前は気づきにくい事なので注意が必要です。
3、試せない
広告を試せない場合も、リスクがあります。
通常、オンライン広告は少額から可能ですし、チラシ等の場合も最小ロットが設けてあるケースが多いです。
一度お試しでやってみて、良ければ予算を増やしていける設計になっています。
一方で、その広告を出してみないと分からず、最初からいきなり50万円、100万円が必要な広告があります。
これは、一か八かの賭けをするような投機商品に近い広告になるので、事前によく考えることが大切です。
失敗してからでは、お金は戻って来ないからです。
4、ターゲットが不明
また、ターゲットが曖昧な広告もリスクです。
・出稿地域が広い ・症状は問わない(何でもOK) ・鍼灸でなくとも良い
こんなふうに、集客するターゲットを幅広く取る広告商品があります。
当初は、多くの人にアプローチ出来るので集客は増えますが、結局は実りの少ないものになります。
なぜなら、貴院にマッチしなかったり、そもそも鍼灸に関心がない層をたくさん集めても、施術対応が増えるばかりで、利益が残らなくなってしまうからです。
ぜひ、この点を踏まえて、集客ターゲットの説明を受けてから広告を出稿しましょう。
5、営業マンが鍼灸に詳しくない
また、営業マンが鍼灸や治療業界に詳しくない場合も、リスクが高まります。
広告は通常、出稿をしてすぐに成果が出ないケースが多いため、必ずチューニングや微調整が必要となります。
その際に、鍼灸業界に明るくない担当者の場合、見当違いの提案をして来たり、先生の意図やキーワードが伝わらない事態になります。
これは、非常にストレスですし、スピードも落ちて、結果的に広告の成果を得にくくなってしまいます。
鍼灸業界に知識のない営業マンと話している場合は、注意が必要です。
6、まとめ
いかがでしょうか?
これまで見て来たように、新規広告を出稿する際には、
・高い ・契約に縛りがある ・試せない ・ターゲットが曖昧 ・営業マンが鍼灸に詳しくない
こうしたリスクを避けながら、良い商品を選択することが大切です。
そして、広告の真の価値は半年後くらいに明らかになります。
・集まった患者さんがリピートしているか ・そもそも費用対効果はどうか ・経営を圧迫していないか
といった形で「真の広告成果」を確認することが大切です。
特に、高い広告は即断即決はせず、慎重に判断するようにしてください。
ぜひ、貴院の経営に今回の情報をお役立ていただければ幸いです。
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