当社内であるあるなのですが、代表の私や、上司の立場の人が自分の主観的な思いつきで、原因や対策、アイディアを考えて、突き進んじゃったりします。これ、結構危ないなぁという話しです。
例えば、こんなシチュエーションが想定できます。
「最近新規の患者さんの数が減っている気がする。」 ↓ 「理由を考えたときに、最近近所に同じような美容鍼サロンが増えてきたからではないだろうか。」 ↓ 「競争が厳しくなってきたので、あんまりしたくないけど、まずは値下げを考えようかな。」 ↓ 「今、初回の美容鍼を6,000円でやってるけど、お得感を出して4,900円にしようかな。」 ↓ 「やるとしたら、いつからがいいかな。まあ、、、なんとなく再来月からにしようかなぁ。。。」
なんて感じです。これ、全部自分個人の思考、自分だけの思い込み、自分だけの主観的な意見なんですよね。 これで色々と経営判断をしていくのは、とてもリスキーなんですね。
では、どうしたらいいでしょうか?
「最近新規の患者さんの数が減っている気がする。」 →先月から何人減ったのか、ここ半年間の平均からどのくらい減ったのか、昨年の同月と比べてどうか、全て数字を見て判断することが大切です。
「理由を考えたときに、最近近所に同じような美容鍼サロンが増えてきたからではないか。」 →実際に、似たような鍼灸院さんが増えているのかいないのか、患者さんの立場に立ってWebサイトを見た時に比較対象になるのかならないのかを調査。
「競争が厳しくなってきたので、あんまりしたくないけど、まずは値下げを考えようかな。」 →これも、他院さんが実際おいくらでどんな施術を提供しているのかを調査。
「今、初回の美容鍼を6,000円でやってるけど、お得感を出して4,900円にしようかな。」 →他社との比較だけで価格は決まらないですが、なんとなくで値段を決めるのではなく、他院価格、自院の価値、集客段階での他院と比較して値段の違いが伝わるだけの情報量がWebに載っているかの確認・比較などをして、値決め。
「やるとしたら、いつからがいいかな。まあ、、、なんとなく再来月からにしようかなぁ。。。」 →これもなんとなくではなく、明確な理由が必要ですね。もし他院さんとの料金比較で自院が圧倒的に不利な状況なら、トライアル価格なら比較的簡単に料金変更できるはずなので、むしろ今週から変更、という判断もありえます。
上記のように、あくまで「数字」や「事実」、当社内ではまとめて「ファクト」と呼んでいますが、そういったものに基づいて意思決定をすることが大事ですね。
ちなみに、「ファクト」に対して、自分の意見を「ダウト」と呼んでいます。私もメンバーから意見や提案が来たら、「それは、ファクトに基づくもの?それともダウト?」と明確に切り分けて話しを聞くようにしています。(と言いながら、僕が自分の意見が正しいと思い込んで、思いつきのアイディアを社員にお願いしたりしちゃってるんですけどね汗)
ご参考になれば幸いです。
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