MENU

ボトックスやヒアルロン酸注射など美容皮膚科の施術と美容鍼の併用は可能 ?

ボトックス注射、ヒアルロン酸注射、レーザー治療、フォトフェイシャルなど、年々進化する美容皮膚科の施術メニュー。美容に関心のある方なら、一度は興味を持ったことがあるかもしれません。美容皮膚科も美容鍼も、肌の悩みを解決してよりキレイになるための手段。しみ、クマ、シワ、たるみ、むくみといった悩みには、美容皮膚科と美容鍼、どちらの領域もアプローチが可能です。そのため、カリスタには「美容皮膚科の施術との併用は可能ですか?」という質問がよく寄せられます。今回は、このテーマを取り上げます。

目次

美容皮膚科のメニューについて

最近では美容皮膚科のクリニックが増え、幅広い層の方が気軽に体験できるようになりました。20代ならニキビ治療のためのケミカルピーリング、30代~40代ならシミ対策のレーザー治療、40代以降はアンチエイジングのためのボトックスやヒアルロン酸注射など、人気メニューも年代によって異なっています。美容皮膚科で受けられる施術メニューの一例をご紹介します。

◎ボトックス注射
筋肉の動きを緩める効果があるボトックス(ボツリヌス菌から取り出したタンパク質の一種)を、眉間、額、目尻などのシワに注射する治療法です。「表情ジワ」と呼ばれる深いシワに効果的で、注入後2~3日で効果が表れ、3〜6ヵ月程度効果が持続します。

◎ヒアルロン酸注射
ヒアルロン酸やコラーゲンの減少によってできたしわの改善に有効です。ゆっくり吸収されるように加工されたヒアルロン酸を真皮層に注射することで、内側から肌を持ち上げてしわをなくします。

◎レーザーによるしみ治療
レーザー機器によって正常な細胞にダメージを与えることなくメラニン色素のみを破壊し、しみを取り除きます。レーザーを照射した部分はかさぶたになり、それが剝がれ落ちることで皮膚が再生されシミが薄くなっていきます。照射後は患部に肌を保護するためのテープを貼る、紫外線に注意するなどのケアが必要です。

◎フォトフェイシャル
医療用の特殊な波長の光を肌に照射することで、しみ、くすみ、毛穴の開き、ニキビ跡の赤みなどを改善します。光線が真皮層まで届き、メラニン色素を分解してしみを薄くしたり、コラーゲンを増加させることでターンオーバーを促します。

美容皮膚科の施術と美容鍼の違い

ヒアルロン酸やボトックスなどの美容注射と美容鍼の違いを簡単に説明すると、美容注射は外から作用を加えることで大きく見た目を変えますが、美容鍼は、本来持っている機能を活性化させることで肌の悩みを根本から解決し、健康な状態を維持します。

美容鍼では効果が出にくい表情しわ(眉間の深いしわなど)も、ボトックスやヒアルロン酸を皮下に注入することで目立たなくすることができるなど、目に見える効果を実感しやすいのが美容注射のメリットです。また、レーザーなどの機器を使った治療では、種類にもよりますが、シミを除去して、できてしまったシミを無かったことにすることも可能です。その反面、注射した部分が腫れる、レーザーを照射した部分が赤くなるなどの副作用が起こることもあります。また、肌質そのものを変えるわけではないため、今あるシミやシワが消えても、また新たなものが出てきます。

美容鍼は、できているシミ・シワを目立たなくするだけでなく、シミやシワができる原因にアプローチして肌質や体質を改善していくことで、新たなシミ・シワをできにくくすることが可能です。また、副作用やリスクが少ないことも美容鍼のメリットのひとつです。

レーザーや美容注射などの美容皮膚科の施術と美容鍼の併用はできる?

結論から言うと、美容皮膚科と美容鍼の併用は可能です。実際、カリスタのユーザーの中にも、美容皮膚科の施術と美容鍼を組み合わせている方もいます。ただし、気をつけなければならないのが、受ける順番とタイミングです。美容鍼の場合はまれに鍼をした部分に内出血が起こることもありますが、大きな副作用の心配はほとんどありません。一方で美容注射の場合は、注射した部分が腫れたり、内出血ができたり、レーザー治療の場合は施術後1週間ほど赤みが続いたりすることもあります。そのため、基本的には短期間で両方受ける場合は美容鍼を先に受けた方がよいでしょう。特に、美容注射の直後に美容鍼を受けると、美容鍼で肌の細胞が活性化されボトックスやヒアルロン酸の吸収を早めてしまうため、注射から一定期間が経過してからの施術をお勧めします。美容注射をした部分を避けて美容鍼の施術を行うこともできますが、ボトックスやヒアルロン酸の効果をできるだけ長く持続させたいなら、美容鍼はもちろんフェイスマッサージも施術後1週間程度はしないほうがよいでしょう。
また、フォトフェイシャルと美容鍼の併用に関しては、クリニックや治療院によって考え方が異なります。肌への負担を考えて「施術の前後2週間は美容鍼を受けるのは避けた方がよい」というクリニックもありますので、両方受けたい場合はどれくらい時間を空ければよいか、事前に確認することをお勧めします。

美容皮膚科と美容鍼、自分に合った上手な選択方法

美容皮膚科と美容鍼の違いや施術を受ける順番についてお話してきましたが、どちらを受ければいいのか悩む方もいるかもしれません。美容皮膚科に通っている方の中には、
「レーザー治療で気になるシミがきれいに取れたけど、次々に新しいシミが出てくる」
「ピーリングをしていったんはきれいになったけど、続けて受けていないとすぐにまたニキビだらけに」
「美容注射の痛みに耐えられず、痛くない方法で改善する方法を見つけたい」
「気になる部分を1ヵ所ずつ治していたらお金が続かなくなった」
という悩みを抱えている方がいらっしゃいます。実際、カリスタのユーザーにも、上記のような理由で美容鍼にたどり着いた方が多くいらっしゃいます。

このような方たちが美容鍼を受けるメリットとしては、

◆肌の悩みの根本的な原因を改善するため、しみ・しわができにくい肌質や体質に改善することが可能。

◆体質自体を改善するので、1ヵ所だけではなく顔全体への効果が期待できる(クマにアプローチしていたら顔全体の肌のトーンが明るくなった、など)。

◆髪の毛ほどの細い鍼を使うため、ほとんどの方が痛みを感じない。

◆施設によって差はあるが、美容注射はおおむね1回につき3~5万円程度であるのに対して、美容鍼は1回の施術を1万円台で受けられるところが多く、無理なく続けられる。

◆顔の施術を受けたら、首のコリが楽になった。

美容皮膚科と美容鍼それぞれにメリットがあり、上手に使い分けている方もいます。例えば、「眉間の深いシワを取りたい」「頬の目立つシミを完全になくしたい」といった場合には美容皮膚科のほうが目に見える効果を期待できますし、「顔全体のむくみを取りたい」「ニキビをできにくくしたい」といった場合には、美容鍼による根本的な改善が効果的です。特に気なる部分は美容皮膚科で治療し、それ以外の部分は美容鍼を利用する方法もあります。中には「まず美容鍼で効果を試してみてから、美容皮膚科を受けるかどうか考えたい」という方もいます。

受ける順番やタイミングさえ気をつければ、美容皮膚科と美容鍼の併用は可能です。どんな悩みをどの程度まで改善したいのか、どんな自分になりたいのかなどを考えながら、おサイフとも相談しつつ、最もメリットを実感できる利用方法を検討してみてはいかがでしょうか。

美容皮膚科のメリット 美容鍼のメリット
目に見える変化を実感できる
(例:深いしわが消える。
しみを取り除いてゼロにする)
・痛みが少ない
・副作用の心配がほとんどない
・施術料が手ごろで長く通える
・悩みを根本から改善できる

その他の美容法との比較

その他、エステやマッサージよりも鍼のほうが効果的に優れているという意見もあります。実際はどうでしょうか?美容鍼は、機械やマッサージでは届かない、肌の下(真皮層)を直接刺激することで、毛細血管の再生を促し、皮膚の働きを高めます。また、顔には身体と関係のあるツボが集中しているので、顔を刺激することは顔だけでなく、体調全体を整えるのにも効果的だといえるでしょう。真皮層を刺激した後、数分で抜鍼するため、お身体の負担にならない、安全な美容法として注目されています。美容整形の手術やマッサージとは違い、施術後も通常通り過ごせるというメリットもあります。美容鍼は、ひっぱったり、こすったりしないので、お肌への負担も軽減でき、肌の敏感な方でも受けられます。また、お化粧を落とす必要もないため、気軽に受けられるという声も多いです。

しんきゅうコンパスは、日本最大級の鍼灸院口コミサイトです。30000件以上の掲載院から、あなたにあった鍼灸院が見つかります。

本コラムの監修

CHIHIRO

美容鍼灸サロン CALISTA美容鍼灸サロン C by CALISTA 総院長
はり師・きゅう師・あん摩マッサージ指圧師(鍼灸師)

経歴:
大学卒業後、TV局アナウンサー、PR会社勤務を経て、女性限定鍼灸サロンCALISTAを設立。雑誌・テレビなど掲載多数。多種の口コミサイトで高い評価を集める。美容鍼・経絡美容鍼灸の第一人者。著書に『~ココロとカラダがかがやく~ 美人のツボ』、『~女性限定鍼灸サロンが薦める~ 美ツボBOOK』がある。

所属:
伝統鍼灸学会全日本鍼灸学会日本鍼灸師会東京都鍼灸師会

都道府県から鍼灸・美容鍼サロンを探す

目次