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ステロイドを続けても、突発性難聴は改善しない

投稿日:2019/06/13 投稿者:さいとう難聴鍼灸院(コラム投稿数:823件)

 

突発性難聴専門 さいとう難聴鍼灸院です。

 

 

突発性難聴の詳しい原因は不明とされていますが、何らかの原因で蝸牛の有毛細胞が衰弱することによって聴力低下が起きていると考えられています。

 

 

衰弱を招く原因として、内耳の血流不足、有毛細胞の酸欠、有毛細胞へのウイルス感染などが考えられています。

 

 

どんな原因であれ、有毛細胞は時間経過とともに衰弱すると考えられているため、耳鼻科では突発性難聴治療ガイドラインにのっとりステロイド投与を第一選択とした治療を行います。

 

 

図引用 https://www.jstage.jst.go.jp/article/jibiinkoka/117/1/117_62/_pdf

 

 

 とくに難聴発症後48時間以内のステロイド投与が重要だとされていて、治療開始の遅れは予後の悪化を招くとされています。

 

 

 

 ステロイドは細胞の死滅を防ぐ緊急の栄養剤としての役目がありますので、衰弱している有毛細胞にとっても有効であるといえます。

 

 

 

しかし、ステロイドはあくまで発症直後の緊急用であり、長期にわたって使い続ける薬剤ではありません。

 

 

ステロイドは細胞の炎症を鎮めるために免疫力を低下させる作用があるため、感染症のリスクがあります。感染予防に1週間の入院加療をおこないますが、それ以降は通院による治療に変わります。

 

 

ステロイドの点滴治療終了後、耳鼻科では有毛細胞の修復を目的としてさまざまな治療を行います。

その手段のひとつに、鼓室内注射があります。

 

 

ステロイドは全身の組織を弱化させる副作用があるため、副作用を最小限に抑え、なおかつ内耳にステロイドを効果的に届ける手段が鼓室内注射です。

 

 

鼓室(中耳)にステロイド注射を打つことで、内耳に効果的にステロイドの薬剤をとどけることをおこないますが、それでもなかなか改善はしません。

 

 

 

なぜなら、先ほども述べたようにステロイドとは発症初期の緊急治療薬であり、使い続けることで効果を発揮するタイプの薬剤ではないからです。

 

 

 

ですから、いくらステロイドを使い続けたとしても、残念ながら聴力回復は難しいと言えます。

 

 

 

では、聴力回復のためにはなにをすればよいのか?

 

 

聴力は有毛細胞が音の振動を電気信号に変換することでつくられます。

 

この際、有毛細胞は蝸牛内の内リンパ液の流れに合わせて「動く」ことで音の振動を電気信号に変換する能力を発揮します。

 

図引用  http://www.nanchou.jp/mottomotto.html

 

 

 有毛細胞の「動き」の低下がすなわち難聴の状態と関係します。つまり、難聴治療とは衰弱している有毛細胞の修復と合わせ、有毛細胞の「動き」の回復も行わなければならないのです。

 

 

 

一般的な耳鼻科では、有毛細胞の「動き」に着目する治療は行われません。

有毛細胞の動きを回復させるには内リンパ液の循環を調整することが必要で、その手段が耳鼻科にはないために有効な治療ができません。

 

 

 

内リンパ液というのは、内リンパという独立構造の中を循環している体液です。

 

図引用  http://morimoto-ent.jp/doctorblog/839.html

 

 

この大本は血液ではなく、脳脊髄液です。

 

 

ですから、有毛細胞の動きの回復のためには、大本である脳脊髄液の循環調整が必須となります。

 

 

いかにステロイドが有効な治療手段だとしても、これだけでは動きの回復はできませんし、また衰弱している有毛細胞の修復を行うこともできません。

 

 

 

難聴治療の実際というのは、単に薬を処方すればいいというほどの単純なものではないのです。

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