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「自律神経の調整」だけでは、突発性難聴は改善しない

投稿日:2019/06/13 投稿者:さいとう難聴鍼灸院(コラム投稿数:823件)

 

突発性難聴専門 さいとう難聴鍼灸院です。

 

 

突発性難聴は原因不明の急性難聴であるにもかかわらず、「〇〇が原因だった」と誤解を招くような宣伝文句が横行しています。

 

 

耳鼻科では有効な治療法が確立されていないため、患者さんはネットや噂を信じて様々な民間療法なり情報商材、サプリメントなどを試すことになります。

 

 

 

突発性難聴の原因としてよくいわれるところに、「自律神経の乱れ」というものがあります。

自律神経とは内臓を調節する神経のことで、交感神経と副交感神経のバランスによって成り立っています。

 

 

この自律神経の調節がうまくいかなことが突発性難聴の原因であるから、だから自律神経を整えれば突発性難聴は治る、というふうに謳う宣伝が多くありますが、

 

実際は「自律神経の乱れ」を整えただけでは難聴は改善しません。

 

 

 

突発性難聴は感音性難聴であり、単なる聴力低下だけではなく、音を感じ取る能力が低下している状態です。

 

図引用 https://www.hosoda-cl.com/ear/315/

 

 

 

 その詳しい原因や病態は未だ解明されていませんが、内耳の蝸牛にある有毛細胞が衰弱することによって電気信号を脳に送ることができず、難聴が起きていると考えられています。

 

 

有毛細胞が衰弱する原因も詳しくは解明されていませんが、有力な説としては内耳の血流障害と、有毛細胞へのウイルス感染が挙げられます。

 

 

 

有毛細胞が音の振動を電気信号に変換し、脳に送ることで聴力が作られます。

 

図引用 https://www.kango-roo.com/sn/k/view/1926

 

 

 

 有毛細胞は酸素をエネルギー源として電気信号に変換するため、内耳への血流障害(血流不足)は有毛細胞の酸欠を招き、深刻なダメージを与えます。

 

また、ウイルスが有毛細胞に感染することで急速に破壊してしまうケースも考えられています。

 

 

 

このように、突発性難聴の有力な説としては上記内容であり、このどこに「自律神経の乱れ」がかかわってくるのか?

 

 

この仕組みを踏まえたうえで、自律神経がどのように難聴と関わるのかを考えなければなりません。

 

 

 

 難聴の原因として考えられる自律神経の乱れとは、交感神経の過剰亢進が起きている状態です。

 

 図引用 https://nyanyamaru.com

 

 

 突発性難聴の患者さんは、発症前からの強いストレスを自覚している人がほとんどです。

ストレスとは圧力であり、心と体に負荷が加わります。脳はその負荷を感じ取ると、交感神経を活発にして戦う状態にもっていきます。

 

 

一時的なストレスであれば、交感神経の興奮もやがて治まります、しかし過労や精神的な負担、感情の発散不足などの強いストレスが長期間加わると、交感神経の興奮を解除できなくなり、交感神経過剰亢進状態が発生します。

 

 

 

交感神経は血管を収縮させて内臓への血流を低下させ、また脳を興奮状態にさせて刺激に対して敏感に反応させます。

 

 

それがさらなるストレスとなって交感神経を興奮させます。

 

このような交感神経と副交感神経の機能バランスが乱れた状態が自律神経の乱れた状態となります。

 

 

 

 

 ストレスが強いと顔のこわばりや首肩の凝りを自覚しますが、交感神経の興奮は首肩の筋肉の収縮を招きます。

 

 

内耳に血液を送る動脈は、首の後ろを通過する椎骨動脈の枝から起きています。

 

交感神経の興奮によって首肩の筋肉が収縮すると、頸椎をずらして椎骨動脈を圧迫させ、内耳hの血流を低下させてしまいます。

 

 

すると、内耳の有毛細胞は血流不足による酸欠によって衰弱してしまうのです。

 

 

図引用  http://yakuraibos.exblog.jp/18690907/

 

 

ですから、自律神経の調整=交感神経の興奮を鎮め、内耳への血管を拡張させ、内耳血流を促進させることで有毛細胞の修復は促される、

という理屈は成立するでしょう。

 

 

 

では、なぜ世間で「自律神経の乱れ」を整える治療を盛んに行っているにもかかわらず、聴力が回復しないのか?

 

 

 

 聴力において重要なのは有毛細胞ですが、ポイントは二つ。

 

①有毛細胞の修復

②有毛細胞の「動き」の回復

 

となります。

 

 

 

有毛細胞は蝸牛の内リンパにあり、内リンパ液の流れに合わせて「動く」ことで音の振動を電気信号に変換します。

 

 

この「動き」が低下すると、どんなに有毛細胞の修復を行ったとしても電気信号に変換できず、聴力は回復しません。

 

 

 

自律神経の乱れ=血流障害による衰弱とは、①のことを指しています。

有毛細胞が衰弱すると、その動きも低下していしまいます。ですから、単に①の有毛細胞の修復治療だけをおこなっても有効な治療とはいえません。

 

 

 

 

有毛細胞の「うごき」は内リンパ液が作り出し、内リンパ液の大本は脳脊髄液が作り出します。

 

 

ですから、脳脊髄液の循環を整えることが有毛細胞の「動き」の回復には必須となります。

 

これは耳鼻科や一般的な鍼灸院にはない考え方であり、したがって他院では対処できません。

 

 

 

当院では有毛細胞の修復と合わせ、動きの回復も行うことで他院が対処できない難聴でも対応することが可能となっています。

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