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ウイルス感染と難聴について

投稿日:2019/05/17 投稿者:さいとう難聴鍼灸院(コラム投稿数:812件)

 

突発性難聴専門 さいとう難聴鍼灸院です。

 

 

難聴は、異常が起きている部位で分類すると伝音性難聴と感音性難聴に分かれます。

 

伝音性難聴は外耳と中耳の異常から起きる難聴であり、

感音性難聴は内耳、聴神経、脳の異常から起きる難聴です。

 

 

両者は個別の病名ではなく分類であり、難聴を引き起こす原因は様々です。

 

 

図引用 http://www.minamitohoku.or.jp/up/news/konnichiwa/200910/homeclinic.html

 

 

 鍼灸院に多く来院するのは感音性難聴です。

 

感音性難聴は内耳以降の感音器官が障害されたことで起きる難聴ですから、単に耳が遠いという聴力低下だけではなく、音の聞き取りに関する能力が低下します。

 

 

そのため、補聴器を使っても聞き取り能力が改善するとは限らず、日常生活に支障をきたすことになります。

 

感音性難聴は原因不明であることが多く、そして有効な治療法も確立されていないのがほとんどです。

 

 

鍼灸院に来院する感音性難聴として代表的なのが、突発性難聴です。

 

図引用 https://www.hosoda-cl.com/ear/315/

 

 

 突発性難聴は原因不明の急性難聴で、片耳の聴力が急速に低下する難病です。

 

老若男女、いつ、誰にでも突然発症する可能性がある病気ですが、この原因として有力視されていることの一つが、有毛細胞へのウイルス感染です。

 

 

 有毛細胞は内耳の蝸牛の内リンパに規則正しく並んでいます。

 

鼓膜に近い側(音の入り口側)の有毛細胞が高音域の周波数を担当し、脳に近い側(音の出口側)の有毛細胞が低音域の周波数を担当しています。

 

 

図引用  http://www.nanchou.jp/mottomotto.html

 

 

 

有毛細胞は音の振動を電気信号に変換し、脳へと送る役目があります。

 

この有毛細胞に何らかのウイルスが感染すると、有毛細胞は急速に破壊されてしまいます。そして、障害された有毛細胞が担当していた周波数の電気信号強度が低下するため、それに応じた周波数の聴力が低下することとなります。

 

 

 上図オージオグラムでいえば、右耳1000㎐が最も低下しているということは、1000㎐を担当する有毛細胞の数が最も多く障害され、それだけ信号強度が下がっていることを示しています。

 

 

ウイルス感染による有毛細胞の破壊は、残念ながら難聴発症と同時にほぼ破壊が完成している可能性が高いです。

 

突発性難聴の場合、風邪を引いた後1週間後くらいに急激に聴力が低下します。その難聴発症時点では破壊がほぼ完成されていたので、治療を行うべき時期を逃してしまっていることになります。

 

 

完全に破壊された有毛細胞は再生されることはありません。

 

 

図引用 https://www.widexjp.co.jp/deafness/what/decline.html

 

 

 

ウイルス感染による場合、血液検査でウイルスの存在が確認されれば確定となります。ウイルスによる有毛細胞の破壊を最小限に食い止めるため、ステロイド点滴と合わせて抗ウイルス薬が使われます。

 

 

 

有毛細胞の破壊がまだ完成されておらず、有毛細胞がまだ生きているならば、ウイルスを駆除し有毛細胞の修復治療を行うことで聴力が回復する可能性は残っていると言えます。

 

 

 

しかし、例えば突発性難聴とは異なりますが、おたふくかぜの原因であるムンプスウイルス感染によるムンプス難聴は、難聴発症と同時に有毛細胞の破壊は完成され、回復不能であるといえます。

 

 

それくらい、ウイルス感染による有毛細胞の破壊は急激に行われます。

 

 

 

突発性難聴が何のウイルスによって引き起こされるかは特定されていませんが、医者のなかには帯状疱疹を引き起こすヘルペスウイルスが原因であると唱える人もいます。

 

ヘルペスウイルスを駆除することで有毛細胞の機能が正常化し、聴力が回復するという説ですが、その真偽はともかくポイントは有毛細胞の生存です。

 

 

 

どんな原因であれ、有毛細胞がまだ生きていれば聴力が回復する可能性は残っているし、有毛細胞が完全に破壊されてしまっていては、聴力が回復することはありません。

 

 

 

有毛細胞がまだ生きているか、あるいは死んでいるかの確定診断を行うことはできません。

 

ですから、まだ生きていることに希望を賭けて治療を行うしか選択肢はありません。

 

 

だからこそ、なるべく早期に治療を行うことが最も重要なのです。 

 

 

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