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ひどい肩こりと思っていたら・・・  私の体験 

投稿日:2018/10/21 投稿者:ティダン鍼灸治療院(コラム投稿数:2件)

 ある日突然、筋肉に力が入りにくくなった、といった経験はありませんか?

 神経痛などの痛みは、末梢から脳へ向かう求心性の知覚神経がダメージを受けた場合に起こりますが、力が入りにくくなるという症状は、脳の運動野から抹消へ向かう遠心性の運動神経が抹消のどこかでダメージを受けた場合に起こります。今回は筋肉に力が入りにくくなることについて、私の体験を話したいと思います。

 ずっと以前、鍼灸師になる前のこと。私はその頃筋トレが好きで、ベンチプレスを130kgぐらい挙げていました。当時は「もっと重いものを挙げたい」と思い、頑張っていました。「自分の限界ってどこなんだろう」と楽しみでもありました。またその頃は、根を詰めてパソコンをしなければいけないほど忙しい時期で、痛みを感じるほどの肩こりを抱えていました。ある日の朝、右側の頸部、肩甲骨の周囲、胸部、腕の全体に痛みが生じ、腕にはしびれもありました。痛みのない姿勢を探して、常に頸部と腕を動かしていました。部屋のカドに肩甲骨の内側を押し付けることもよくありました。病院に行き、レントゲンやMRIも撮りましたが、画像にはこれといった原因部位は見つからず、医師からは「胸郭出口症候群でしょう」と言われ、痛み止めとビタミン剤を処方されましたが、痛みは続いていました。人って痛みがずっと続くと、気分もうつうつとしてきてつらいですよね。1ヶ月ほど経ったある日痛みが消えていて、ほっとしました。しかし、裸の自分の胸を見てびっくり!右側の胸筋が平らになっていました。見た目にも非常にアンバランスで驚きました。久しぶりにプールで泳いでみると、トライアスロンをしていた私なのですが、右側の腕に全く力が入らず、折れそうになりながら25m泳ぐのがやっとでした。ベンチプレスもやってみましたが、なんと3~40kgぐらいしか挙がりません。

 今にして思えば、関連痛もたくさんあったが、メインは頸部の椎間板ヘルニアが原因だったと思われる。知覚神経と運動神経が同時に圧迫を受けていた。腕から頸部にかけての気の流れも悪く、自己治癒力の限界を超えていた。若い時の肩こりであれば、一晩で治っていたはずなのに。就寝中に頭を長時間、後屈または右側屈させて、神経を一層圧迫し、ダメ押しとなったのだろう。1ヶ月後に痛みは引いたけれど、その間、脳からの「筋肉動け」の司令が伝わらず、筋繊維はだんだん細くなっていった。

 使わない筋肉は衰えてやせる、というのは一般常識でしょうが、脳からの司令がほとんどいかない状態では、短期間でも筋肉はこんなに急速にやせ衰えるものなのだと痛感しました。あのときすぐに低周波治療などを行っていれば、元に戻ったのでしょうが。胸筋には力を入れると、未だにライン状のくぼみができます。鍼灸の資格を取ったときの授業で、1年半動かない筋肉は壊死を起こす、と習いましたが、その通りなんだなぁと思いました。 

 そしてその後リハビリも兼ねてベンチプレスをし続けてはいますが、限界ギリギリの重さを挙げると、右側だけ下がってしまいます。低周波治療で徐々にでも治ると思い、胸部と後頸部に施術をしています。痛いほどの肩こりを放っておかず、発症から1年半以内にこの施術を行っていたら一層良かったのでしょうが・・・。ベンチプレスは今でも楽しんでいます。「たかが肩こり・・」と侮れない体験でした。

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